●words from SAYOKO
●第一章 出会ってすぐに意気投合
●第二章 ロバート・アシュレイのオペラ
●第三章 新しいジャンルを進むということ
●第四章 世代を越えて通じ合う感覚
●第五章 面白いことを求めて広がる出会い
 
第五章 面白いことを求めて広がる出会い

山口 これからどうされるんでしょう。二人で仲良くずってやっていくのかしら。
生西 コラボレーションとかは、単純に、面白いからやっているし。自分が興味のある人に会ってやっていく中で、こういうこともできる、とやればやるほど更新されて、先が伸びて広がっていくじゃないですか。それが面白いだけで、あまり先にヴィジョンはないですね。そういう実業家みたいなものは。
掛川 行き当たりばったり(笑)。
山口 そこで何か確認しながら面白いものができればいいね。
生西 出会いみたいなものってあるじゃないですか。小夜子さんともそうだったし。自分たちが作った作品のビデオを渡したら、それをちゃんと見てくれて、興味を持ったからと誘ってくれて。
山口 そのビデオの中にはVJで使った作品や、誰かの作品が素材としてコラージュされていたり、沢山の映像作品が収められていたんだけれど。特に面白いと思ったものがいくつかあって。そのとき身体との関係の中で映像と合わせて何かできるかな、と考えていたので、この映像とだったら何かできる、と思ったんです。それでその気に入った作品が、一からのオリジナルだと知って、なおさら嬉しくて。
生西 あの作品に関しては、自分たちで描いたドローイングであるとか、撮影した素材だけ使っていて、他の誰かとのコラボレーションじゃないんです。ですので地味ではありますが、いちばん地が出ていると思っています。しかも不思議な事に、試金石みたいな存在になっていて、小夜子さんを始め、UAさん、松本俊夫監督など、この作品に反応してくれて、その後の良い関係が始まった人達が多いです。
山口 映像を作るときに、素材は自分で描いたり撮ったりするほうが強いんじゃないかしら。その人から出てきているものだから。
生西 でも、逆も多いんですよ。素材を一から作ってます! と言いながら、誰かの作品にそっくりのほとんどパクリ状態のオリジナリティの欠片も無いようなものや、元々あるプラグインで創っただけの作者は君じゃなくてコンピューターでしょう! と言いたくなるような中途半端な作品の発表になっている人がほとんどで。だらっ〜と涎みたいに、ただ垂れ流されてるものも多いんじゃないですか?

ぼくは人の素材でも何でもガンガン使いますけれど、それは構成力の問題で、自分で作った素材じゃないから集中力がなくなるとか、そういうことはまったく無いと思います。最初っから作ったものじゃなくても、オリジナリティというものは存在すると思うし。

コラージュでつまらない、というのは、ただ素材のまま放り出しているからだと思うんですよ。それをちゃんと構成できなくって、ばらけたまま放り出している。みんなコラージュに対して安直に考えていると思うんですよね。コラージュって、自分で描くのと同じくらいの才能とエネルギーがいると思うんです。

山口 それで結局、今はこの3人のチームで“光と闇”をテーマにやっているわけだけれども。
生西 映像とのコラボレーションで、小夜子さんが「私は映像を着ているんだ、まとっているんだ」と言ってましたけど、それがすごく面白かったです。小夜子さんって自分でパフォーマンスをしつつ、自分の演出もする、というのがすごいですよね。
山口 これからも一緒にいろんな可能性を探って行けたらな、と思っています。
掛川 よろしくお願いします(笑)。


   
 



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